ひどい…

エヴァ先生はRTAと関係ありません

 何がってRAGNAROK the ANIMATIONが。
 いや、作画とかそういうののことではないんですよ。確かに平均から見ても低めですが、今までもっと酷かったアニメもあったことですし。しかし、しかしですよ。
 酷いのは今作で視聴者が感情移入する先になるであろうソードマンのロアンです。昔からヒロインであるアコライトのユーファを守ろうと努めてきた彼ですが、全く報われません。まあ1次職ですし才能もあまりないっぽいロアンは精一杯頑張ってもあまり役に立ちません。ユーファを実質守る(被害が及ばないようにする)のはレギュラー扱いされているアサシンとハンターの役目です。二次職で演出上ピンチにムチャクチャ強い彼らの前では、ロアンの全力の献身など「ちょっと気の効いた親切」程度の価値も与えてもらえません。酷いとおせっかい扱いです。彼は自分の力に絶望して自暴自棄になり、そこでクルセイダーの能力を見て自分もクルセイダーになります。そして彼は演出にしても過剰すぎる強さを手に入れるのですが(なんたっていきなりディボーション5人にかけてる)、その力のせいで増長してしまいます。今までパーティ、ユーファを守ってきたのは自分ではありませんでしたが、これからは自分がそれをやるのだと。(ここまでが今週の話でした)
 しかし彼はその力のせいで、というか力に増長したことで皆の信頼を失っていくそうです。それ自体は、確かにそうならざるを得ないよな、という当たり前の話なんですが、問題にしたいのは、そうなったロアンの心のケアを今まで誰もしてくれなかったということなのです。戦闘にヒールをしないアコのユーファが何かにつけ精神的にも庇われてるのに! だいたい、大人キャラが結構出てくるアニメで、ロアンだけ強くなる方法は自分で考え、そして実践しろというのは酷すぎます*1。そして、その結果だけを見てロアンはダメな方向に成長した、と言うのは、あまりに可哀想なのではないかと思うのです。
 この後、ユーファも転職をするそうですが、彼女は穏便に二次職への転職を済ませる(つまり素直に強くなる)のでしょうか。ロアンの二次職がずいぶん可哀想(彼にとって何のプラスにもならなかった)に終わっただけに、その差が気になります。
 ロアンがいじめられ続けるだけのカタルシスがきちんと用意されていることをロアンの為に祈ります。しかし、この話、ロアンはヒーローではないそうなので、結局ロアンが悩んだこともロアンがマトモな人間になる程度の話で終わりそうな気がします。



 ……えーと、RTAの話はこれくらいでいいや。ということで、恒例のマガジンいきます。

*1:これについては、ユーファに対しても成長を促すようなことは何も言わずに甘やかしているのだから、どっちもどっちかも。