Fifthゼロの話

 Fifthは今後展開することがあっても逆戻りはしない(ドラクエ形式は私を含め抵抗のあるスタッフが多い)と思われるので、年表製作のときに私が考えたFifthゼロネタを披露します。
 父親を失ってふらふらしていたユウを拾い上げ、自分のやっている魔法店の店員として雇用したのが、いわゆる初代グレン。この初代グレンがタレ犬耳だったため、ユウはその後タレ犬耳にすることにします(もともとが天魔なユウは、本当は人間の耳なのです)。ちなみに当時のユウは精神年齢15歳くらいで、父親を失った後世間の風の冷たさにすっかり薄幸の少女と化している状態でした。当然自分を拾ってくれたグレンに感謝し、ついでに失った父親のかわりの物を求めます。で、初代グレンはあっさりそれに応えちゃったりします。
 そこでユウは、初代グレンが天魔の記述を趣味で研究していることを知り、思わず自分が天魔であるために色々と知っていることを教えてしまいます。その結果、二人は満月の夜、天魔の子ルナを拾うことになります。
 ルナは無口ですが我の強い子で、すぐにユウとグレンを取り合うことになります。ユウもルナにはグレンが必要であることを理解してはいたのですが、子供っぽい嫉妬心が抑えきれなかったのです。しかし結果としては、ルナが勝つ、というよりはユウが身を引く形になりました(ルナが人間に転生したせいでもあります)。その代わり、ルナとグレンはユウにいつも自分達や、その子孫の側にいてもいい、と約束します(グレンなどは、ユウの面倒は子孫の役目にするとまで言います)。ルナ、グレン、ユウの奇妙な共同生活はしばらく続きますが、ルナが子供を身篭ると、ユウは半分独立するような形でグレンの店の店主に専念するようになり、それがFifthの時代まで続いていくことになります。
 初代のグレンの見てくれは、私としてはカードキャプターさくらのお父さんの藤隆さんが外見と声(田中秀幸氏)のイメージです。
 ちなみにユウが今後グレンの一族、というかグレンに振られつづけるのも可哀想なので、どこかでグレンの子孫(エナリナの孫とか、そのくらい)の「グレン」と結婚し、幸せに暮らしたということにしたいな、と私は個人的に思います。