さらに暑い

 ネギま(6)の感想をノーパンとケツで書くのは私だけかよっ!(挨拶)。とはいえ、その方向でユニークであるということはえろ文書きとしてはいいキャラの立ち方だよな、とほくそ笑み。

 先にご案内しておきますが、自宅ネットワーク環境がまだ復旧しておりませんので、日記も月曜日までお休みです。ごめんなさい。

 会社で起床し、おりゃっと体を起こして駅前へ。「妹ゲーム」大全とついでにPinky:cosエヴァンゲリオンを購入して参りました。昨日今日あたりで海洋堂のぐりむろっく!氏のエヴァフィギュアが出たらしいのですが、とりあえずビックカメラでは空振り。今ならポイントで買えるんだけどなぁ。と思ったら同僚のちだキュンに先を越されました。くそう。

 「妹ゲーム」大全では杏が4ページ割いて頂いて紹介されてました。君望の茜、加奈〜いもうと〜の加奈、D.C.音夢に続く4番手ですよ。びっくり。トップやその次といったビッグネームのようにエロゲーのトレンドに揺らぎを生じさせるような巨大な存在ではないので恐縮です。
 あ、それ以上に驚くことに秋巳もいました。妹という概念を覆した、あるいは拡張したという意味ではその功績は大かも!?

 さて、先日の購入履歴をキーワードに飛んで来た方が、単なる「買ったよ」という報告ではがっくりするだろうな、と思うので読後感想などを。

 ぶっちゃけ連載で追っているので単行本についてことさら言うことはないのですが、やはりこの区間の白眉は「明日菜ノーパン」に尽きるでしょう。元々ラブひなから赤松作品の裸体というのはどんどん記号化し、もはや絵文字になる寸前だったと言っても過言ではなかったと思うのですが、ここで「服を着ることで中身を得る」という逆転的な奇跡が起こります。何度となく見ているはずの赤松ヒロインの「尻」がこんなに生々しく見えたのは一体何年ぶりか? 初という人もいるんじゃないかと。18禁世界でも似たような効果は着衣、着崩れといった表現の中で無意識に利用されているのですが、ここは一般作品だからこそよりそれが鮮やかになったと言えるでしょうね。
 この巻でエヴァも大活躍していますが、はしゃぎっぷりを萌えと取るかマイナスに取るかで評価が微妙なところ。

 カレリン(一条さん)絡みとお嬢絡みの1冊。特に沢近ストーリーは今週の大乱舞へのカタパルトであり必見。ツンデレ復活の一冊でもありますし。まあ、なにげに八雲×播磨フラグも揃い始めてるような気がしますが…。限定版は、小冊子のおまけと裏表紙の一条さんの絵の違いかな? 小冊子は各キャラクターのプロフィールと総合姓名判断、書き下ろしイラストは各1枚ずつ。シールはおまけのおまけという感じで特筆すべきものではありませんでした。名前が分からなくなりがちの脇役のサブテキストとしてはいいかも?

 原典だけでなく、スピンアウト作品から同人まで膨大な量の「アイデアノート」を抱える強みのある本作。でも、一言で言って面白いです。ただ、色々な意味で立ち位置が微妙な作品ですよね。作品として成立する為に、「ヲタの望んだ理想郷的エヴァ世界」とニアリーイコールでありつつも、物語として進む為にそれとは少し違っていかなければならない。この作品のアスカは、シンジとの関係を通して「この世界を揺るがさないで」とレイのような異分子に心の中で叫ぶ一方「これでいいのかなぁ」と自分を省みる存在という意味で、この作品を読むヲタに奇妙なシンパシイを与える存在でもあります。なんだかエヴァの本編で、結局のところ比較して下に見、上に立とうとし、拒絶する存在と言えたアスカと、自分を無条件に受け入れながら「母だから」という気持ちの悪さとしこりを与えたレイの間で行き場を失くしたヲタのように。そして僕ら(違うという人はこの「僕ら」を一瞬無視してください^^;)はこの作品を好ましく思いつつも、やはり原典のアスカに「気持ちのいい場所に逃げ込んで!」と嘲笑される恐怖を裏に感じ続ける訳です(苦笑)。
 ただ、「人の集まり」を「利用」できず、結局個に逃げ込まざるを得なかった原典エヴァの登場人物に比べ、こちらのエヴァではそれが当たり前のこととは言え、誰かにとっての他者である自分、他者として存在する義務というもの、を漠然と理解しているように思えます。そしてその点を好ましいと感じる僕らの感性には健全なものを感じたりもする訳です(まあ、与え手としてでなく受け手として感じている、という可能性もなくはないですが)。
 この作品の主人公はアスカ(多分)ですから、原典のように僕らの投影としてシンジを利用するのは難しい本作なのですが(実際、シンジはだんだん少女漫画の「お相手の男の子」化していますね)、この先どうなるのかが興味深い作品です。
 そう言えばこの世界にあって、この世界を好ましくこれでOK! って主張するかのようなレイって、やっぱ原典と存在が符合しているような気がするなあ…。