マリア様がみてる 〜春〜 第04話「Will」

 原作「いとしき歳月」後編の内容に入って参りました。大丈夫です読み終わってます。この巻は薔薇さまの卒業を主に取り扱っているので、お話も少ししんみりした感じに。


 講堂の掃除をする祐巳志摩子さん。前回も思いましたが、結構狭いな。そこで寒そうにする祐巳。この真夏に卒業シーズンの気候はぱっと想像できないのがあれですが^^; それを目尻をぬぐってると勘違いした志摩子さんがハンカチを。でも祐巳は寒くて鼻がぐずぐずしているので、ティッシュに変更。もうすぐこの講堂で、今度は卒業式が。

 恒例の抱きつきイベント発生。またかー、とは祐巳ならず思うところですが。今回の犯人はなんと紅薔薇さまロサ・キネンシス。わざとらしすぎる祐巳の声がなんともという感じですが^^; おばあちゃんに付き合ってよ、と祐巳を連行する蓉子さま。少し枯れすぎてるかなーとも思いますが、こういう言葉がすっと出てくるこの人はいいなあと思います。

 ミルクホール(って設備がよく分からないんですが^^;)でホットミルクといちご牛乳を飲む二人。祐巳が熱いと言うので割ってみる蓉子さま。おいしくないのか。味としてはそれほど悪くなさそうなものを想像するんですけどねえ。そして蓉子さまから「遺言」をたまわる祐巳。確かに祥子さまって後見がいる性格してるよなー^^;

 蓉子さまと時間を過ごしたせいで遅れた祐巳は祥子さまに怒られたりなんかして。それをフォローする令さま。令「さま」と呼びたくなるようなフォローです。この人はどうにも令「ちゃん」なイメージが強くて。そして祥子さまと祐巳が姉妹であるように、蓉子さまと祥子さまも姉妹であることを思わせるシーンが。弁当箱の匂いについては言及なしでした^^;

 志摩子さんは聖さまに何か「遺言」をされてないか尋ねる祐巳志摩子さん自体の話は2話後の「片手だけつないで」でメインに扱われますが、この辺から志摩子さんの人となりがちらちら見えてきているのかも知れない。志摩子さんの人との距離感とか、少しずつ分かってくるところ。で、祐巳志摩子さんの手を取ると、先生が。何気に先週からゲストキャラ増量中でしょうか。「あ・り・が・と・う」は無声のほうがよかったなあ…。

 祐巳聖さまの教室を訪ねてみると、中には聖さまが。教室にお別れをしていたという聖さま。自分に「遺言」はないか、とここでも尋ねる祐巳祐巳は、言わなくても自分がやって欲しいことをやってくれるだろうから心配していない、という聖さま口が上手いなあ祐巳の持ち味は、いろんな人に歓迎され、大事にされていますねえ。聖さましかり、蓉子さましかり。山百合会で「祐巳がいてよかった」と言わなかった人はいないんじゃ。で、聖さまは餞別としてキスをねだります。

でもって、祐巳はそっと…

 ですが、ここの展開はお世辞にもよいテンポとは言えませんでした。作画レベルもちょっと低下してるし。このキスの仕方だと、本当に祐巳がなにやら秘めた想いを打ち明けたように見えます。艶がありすぎというか。説明も不足してましたし。

 でもって聖さまも無理矢理手を掴んで抱き止めた上に祐巳がこの顔なので、なんか「好きだけど他に本命がいるのでキスだけで許して」という女の子を「逃がさない、君は本当は僕のことが好きなんだから」と捕まえた浮気相手のような展開です^^; え? まさにそういう展開だろうって?(笑)
 聖さまはまた祐巳と知り合えたことを感謝して、軽口も叩いて、で、祐巳にこんな顔されます。でも卒業ということはそれぞれの胸にそれぞれの形でやはりそれぞれの想いを形作って。

 翌日、同じ教室に今度は怒鳴り込む祐巳。って最上級の、しかも卒業を控えた先輩方の教室にそのポーズはいいんか、祐巳山百合会メンバーであることは周知の事実だろうけど^^; で、聖さまを引きずり出して、聖さまが進学する大学について詰問する祐巳。ってこの画像に聖さま入れてないや^^; 聖さまリリアン女学園と同じ敷地にあるリリアン女子大学に進学することが分かり、ここのとこおとなしかった? 百面相連発の祐巳。しかし、側に通うということがこれからも一緒という意味でないことを、聖さまの言葉から祐巳は悟るのでした。むしろ聖さまにけじめをもらった祐巳、なのかも知れません。

 階段の踊り場から、上の階と下の階に別れる祐巳聖さま。アニメという映像のついた媒体をきちんと利用していて、ここは今週一番好感が持てたかも知れません。

 そのかわり、祐巳のモノローグが全然ないので説明不足で、この「卒業しちゃっていいからね」に繋がる気持ちは説明不足だった気もするのですが…。

 というわけで次回は卒業式編「いつしか年も」。予告からして盛りだくさんなのが分かる次回、ちゃんとおさまりきるのかな〜?^^; ちなみに予告の音声部分はいつもぶっ飛んでますが、今回は別の意味で破壊力満点でした(?)。や、伊藤美紀が今いくつかとか、そういうことは心の棚にいったん仕舞っておいて、ね?(笑)