光の国から来た男

 5月に突然現れたダークホース的PS2ソフト、ウルトラマンを購入しました。
 私はなんだかんだ言って凝ったヲタク的キャラゲーが大好きでして、特に仮面ライダーものやウルトラマンものは毎度喜んで買っています。(その結果がどうかは聞かないでw)
 なので、今回のウルトラマン当然の購入となったわけで。ちなみに、製作は仮面ライダー系ゲームでもそれなりの評価を得ているKAZeです。

 全ステージ入ってたらとんでもないボリュームだなと思ってましたがさすがにそんなことはなく、登場怪獣は15体です。これ自体は、私のようなあまり深くないファンがどうこう言うものでなく、言われて確かにジャミラメフィラス星人がいないのは寂しいなと思う程度。

 しかし、例によって必殺技の使いわけを許さないバンダイキャラゲーシステムを使っていて、こういう「自分名場面を組み立てたい」ヲタには辛いものがあります。敵を攻撃することで必殺技ゲージをためるこれ系のシステムは、1)決め技を使おうとゲージを溜めている最中で敵をやっつけてしまう 2)大技を外すとリカバリーできない 3)ゲージ中途にある小技を有効に利用できない といった問題があり、評価できません。今回も例によって、決め技のスペシウム光線、準必殺技扱いの八つ裂き光輪以外は使い物になりませんでした。

 それから細かいことですが、変身シーンで取り込みの動画を使っています。そこをポリゴンで見せてくれると個人的には嬉しかったなあ。本物の映像を見たいなら、本物を見ればいいわけですから。

 主題歌も収録されていませんでした。使用料の関係なんですかねえ。

 さらに悪いところもちらほら。隠し要素のくせに宣伝でまでばらしていた新マンモードは4ステージ、登場怪獣5体という体たらくだし、ウルトラブレスレットも使えません。これを宣伝要素にもってきたのは正直詐欺じゃないかと。

 モーションで言えば確かに今までで最強のウルトラマンゲームなのですが、残念なことしきりです。やはり評価的に今までで最良のウルトラマンゲームはACウルトラマン(SFC版の移植)というのは揺らがない感じですね。

 安くない価格を考えると、意外にやりこめるストーリーモードを評価して70点というところでしょうか。典型的「中途半端な」バンダイキャラゲーの範疇を脱することができなかったのが残念です。

 しかし、ウルトラマンのタイプAって味がありますね。やればやるほどBやCのツルっとしたフェイスが物足りなくなってきます(笑)。